さて、今週は半年ぶりに首都ホニアラに上京した。任地を離れるときはいつもさみしい気持ちになる。「ムンダ」がだんだん故郷に思えるようになったのか…。

そして、いざ飛行機乗車すると…

明らかにおかしい。

座席の数と人間の数が一致していないのである。
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乗車率120%…

えっ、立ち乗りか…?と思ったのだが、
まさかのアナウンスが…

「子どもは1席に2人座って下さいと…」

そして、私の隣には中学生の女子が2名座ることに…。

「子どもって、、、中学生もかいっ・・・!!」
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ちなみに、その隣のお兄さんの膝の上にも子どもが・・・

人生初のぎゅうぎゅう詰め飛行機…!!
もう、ドキドキとワクワク抑えきれない。

しかーし、それでも座りきれない…

この飛行機首都に行く前にギゾという別の町を経由する。

「じゃあ先にギゾに行って、数人お客を下して戻ってこようか~、、、」っと、ナイスアイディア的な考えが…

いやいや「最初から気が付いとけよ…」っと思ったのは私だけでしょうか。

また、戻るなら降りて待っておこうと思ったのだが、特にアナウンスもなく、ぎゅうぎゅう詰め飛行機無事離陸。
そして、ギゾを経由し、無事に30分後ムンダに再着陸。
ただの空中散歩。これも贅沢ってことにしておきましょう。

そんなこんなで1時間ぐらい遅れて首都ホニアラに到着した。

日本ではあり得ないこの事態・・・、だが、怒っている人どころか、文句を言ってる人さえもいない・・・

この心の余裕・・・、見習いたい。

さてさて、首都に何のために来たのかというと…、やるべきことが3つあった。

1つ目は、中間発表
ちょうどソロモンに来て1年が経過した。
これまでの活動内容や今後の活動予定などを発表した。
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無事に発表することができ、ほっと一息…
それと、他の隊員の発表を聞いて刺激をもらうことができた。


2つ目は、健康診断
ソロモン生活もちょうど1年となった。
途上国での生活が合わず、体調不良が続出なんてこともあるのだが、腹痛や風邪もなく、何事もなく過ごすことができた。健康・安全は活動の基本だ。

3つ目は、隊員総会
ソロモンのいろいろな場所で活動している隊員が集まり、テーマに沿って、ソロモンについて考える。
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今回のテーマは「ソロモンタイム」
これまでのブログの中でもソロモン人の時間の感覚について紹介してきたと思うが、いかんせん時計がほとんどないこの国・・・
「時間通り…、予定通り…、約束通り…、」とても難しい。

そんな「ソロモンタイム」とどう付き合うかをみんなで考えた。

「時間の感覚って他人によって違うよね~」とか、「年齢とか、心拍数によっても感じる時間が変わるよね~」とか、「時間に厳しいとされている国は日本を含めドイツとオーストリアの3か国しかないらしいよ~。」とか、「日本も明治時代ごろまでは時間にルーズだったらしいよ~」とか、「時間を守るようになったのは、学校、工場、電車の影響があるらしいよ~」とかとか…


ソロモンでは…
ソロモンタイムに合わせてのんびりするのか…、
いやいや、日本人として時間に厳しくやっていくのか…、それをソロモン人に求めるのか…、

どうすべきかはとっても難しいことだと思うし、正解なんてない。

最後に、参加して下さったソロモンの方の意見をうかがった。

「私たちが何より大切なのは家族との時間。仕事の為に家族と過ごす時間を削ることはない。優先順位が入れ替わることもない。」とのこと…

正論だとも思える。

でも・・・、怠けてるだけのときもあるはず。いや、絶対ある。
まあ、それは置いておこう。

「時間を守れないと、信用されない」とか「時間を守ることが、人としての基本」

日本では、そんな風に教育されてきたし、それを求められるし、それも間違ってはいない。

「時間通り、予定通り、約束を守る、」
今の日本があるのもみんなが時間通りに働いて、予定通りに生産して、約束通りに責任を果たすことができたからだと思う。


「時間」について考える良い機会になった。

ちなみに、私は「ソロモンタイム」完全に受け入れている。時計の封印を解くのは帰国後になる予定。できるかな・・・


さて、その後は、社会見学として、ソロモンの国会とココナッツ工場の見学に行った。
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国会の中は撮影禁止でした。
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食用だったり化粧品だったりに加工される。

それ以外にも、

新しく赴任した新隊員さんの歓迎会に参加したり、
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おいしいものをたべたりと、首都ライフを満喫することができた。

そして、今回は5日間の滞在で帰宅。

学校が始まるまでムンダでのんびり暮らす予定。学校は7月24日から始まるらしいが、きっと、ソロモンタイムだと思う。

お迎えご苦労!!!
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