ソロモン人に「何してるの?」と質問すると、
「歩いてるだけ~」「座ってるだけ~」「立ってるだけ~」と謎の返答がほとんどだ。
だが、最近・・・
歩いてるだけ~座ってるだけ~立ってるだけ~理解できるようになった。
さて、今週はSeghe(セゲ)という街を訪れた。その旅の様子を紹介しようと思う。ただし、超大作になってしまった。お暇な方は続きをどうぞ・・・。
旅の目的はセゲで活動する隊員の家におじゃましつつ、帰省している生徒たちに会いにいくことだ。
セゲにも空港があるので、飛行機で一気に…、と思っていたのだが、どうやら、空港が工事のため閉鎖しているらしい。
飛行機は断念し、船を利用することにした。学生だったときに京都ー北海道など長距離船移動の経験は数知れずあるのだが、そんなに得意ではなかった。船では暇を持て余すだけではなく、船酔いの危険と常に隣り合わせ…、、、
ただ、そんなことは言ってられない、まぁ時間もふんだんにあるし異国の地での船移動を経験しておくのも悪くないかと思い、船の情報を集めた。
ギゾという街を出港し、隣町のノロを含め何か所か港を経由しながら最後は首都ホニアラまで24時間かけて向かう船がある。その船に乗船すると、火曜の8時ごろにノロを出港しその日の14時ごろにセゲに着くとのこと、半日で着くならさほど過酷でもない。よし、移動手段決定。火曜の14時頃に到着予定とセゲの隊員に伝えた。すると、「その船にギゾから知り合いが乗ってるから困ったことがあったら聞いてみて~」と名前、連絡先を教えてもらった。心強い。
月曜に準備を済ませ就寝。すると深夜2:00電話が鳴る。「船ノロに着いたよー。」
たまにある、超絶時間が早まるパターンのやつ…。
「いやいやいや、、、無理でしょ。」
そもそも、起き上がる気力もない。顔を洗う気になれない。そしてバスもない。
「はい。あきらめまーす。寝まーす。」
翌朝7時…、「船は行っちゃったし、どうしようかな~。」なんて考えていると、
再び電話が…、「船まだノロに停まってるよ~、9時か10時出港するらしいよ~。」
いろいろ訳がわからないが、船に乗れそうだ。ただ、慌てることはない。そう思った。きっと、出港は昼頃になるだろう。そんな予感がした。
食事をとり、水浴びをし、やるべきことを全てやって家を出た。10時ごろに港に到着すると、案の定停泊中の船「COSCO号」が…
無事に船の乗り込み、いつになるかもわからない出港を待った。ちなみに乗船口はこちら命懸けの乗船になる。
ちなみにこの船は日本製だ。
客席の様子はこちら「いつ頃出港かな~?」なんて無意味とはわかっていながらも他の乗客に聞くと「kolsap(コロサップ)」(意味:もうすぐ)と…、
このソロモン人がしょっちゅう使う「コロサップ」この言葉なかなかあなどれないのだ。幅が10分から5時間ぐらいまである。だから、結局わからない…。
ただし、この「コロサップ」超便利な側面もある。「いつだ?」と聞かれると、とりあえず「コロサップ」と答えておけばよい。
とりあえず、まだ大丈夫だろうと思い一度船を降り徒歩10分ぐらいのところにあるノロのマーケットまで買い物に行くことにした。お土産や食料などを買い込み再び船に向かって歩いていると…、、、船が動き出した。もう驚きというよりはとにかくダッシュ!!!だが、間に合わない。船は行ってしまった…。
「うそ~、結局乗れないの~、荷物置きっぱなしだけど…、」
いろんな「どうしよう。」が頭の中でぐるぐる回っていたのだが、船もぐるっと1周回って戻ってきた。どうやら、荷物を積むためにUターンしただけらしい…。ほっ・・・、
もう、本当にアナウンスぐらいして欲しいものである。
そして、船に乗り込みいよいよ出港。結局時刻は13:00過ぎ…。ただ、文句は言えない。だって、深夜からずっと待っている人もいるのに…
途中、きれいな海に感動しつつも予想通りきたのである。荒波が…
とにかく、寝るしかない。さっき飲んだココナッツを決して逆流させまいとこらえたのである。というより、「日本人情けないな~」と思われたくない一心で耐えた。
しかし、隣のソロモン人のおばちゃんも、向こうのソロモン人のお姉さんも、向かいのソロモン人のおじさんも、海に向かって「おえおえおえおえ…」
国籍関係なく酔うときは酔うのである。
そんなこんなで、いくつか港町を経由しながら目的地のセゲへ着いた。と思ったらセゲではなかった。
「セゲはいつだ。」
「次だ。次。コーーロッサップ。」
そして、次の港町、セゲに着いた。と思ったらセゲではなかった。
「セゲはいつだ。」
「次だ。次。コーーーーーーーロサップ。」
やっぱり信用ならない「コロサップ」…
そして、3度目の正直。
セゲに着いた。今度は本当に着いた。時刻すでに21:30。真っ暗。
何はともあれ無事に着いて良かった。
翌日はセゲの街をふらふら観光した。
セゲ空港オフィス滑走路は草原・・・やっぱり工事中だった。
そして、生徒探しをしようと思ったのだが、そういえば、生徒の家の場所どころか、村の名前も何も知らないのである。
ソロモンだから何とかなるかと思い。聞き込み開始。村人に聞き込むこと5人目生徒を知っている人に遭遇。結局そんなもんなのである。
「パトゥティバ」という村で、船でないと行けないらしい…。そして、港に行き「パトゥティバに行きたい。」と座って待っていると、「ちょっと待ってろ」と優しいソロモン人のおじさんが何とかしてくれるのである。知り合いの船をつかまえて乗せてくれるようお願いしてくれた。結局そんなもんなのである。
無事パトゥティバに到着。そこからは生徒を探すまでに苦労はいらない。あっという間に生徒と再会を果たすことができた。なんか、知っている顔に会うととてつもなく嬉しい気持ちになるのである。その後、村を案内してもらいつつ、近くに他にも生徒がいるとのことで結局3人の家庭訪問をすることができた。たくさん話をすること、両親とお会いすること、ソロモンの任地以外の村を見学することができたこと、なんかとっても充実した時間を過ごすことができた。
そして、たくさんのお土産を持たせてもらった。
船を…、お願いしようと思ったのだが、生徒たちがカヌーを出してくれた。
ただ、このカヌー…、何度か紹介したが、バランス感覚を研ぎ澄まさなくてはならない。転覆することもあるので、いつも濡れてはいけないものはカヌーに持ち込まないのだが、今回はそういう訳にはいかない。スマホもカメラも持っている。いつも以上に緊張感をもち、海へと繰り出した。
「スマホとカメラ水没…。」と思ったことが途中3回ぐらいあったが、何とか転覆することなく、もと来た島にたどり着いた。本当に良かった。生徒たちよありがとう。そして、やっぱりたくましいぞ!!
夕方セゲに再び戻った。
セゲは海もきれいでみんな穏やかで本当にとっても素晴らしいところだった。
しかし、生活の環境はムンダより大変であると感じた。その一番の原因は電気がないこと。夜は、懐中電灯の明かりだけで過ごすしかない。
料理も一苦労。
電子機器類の充電は昼間太陽光で充電した電気を使ってかろうじてすることができるらしいのだが、無駄使いはできない。
私の任地には比較的安定して電気が供給される。パソコンを使ってムービーを見たり、音楽を楽しむこともできる。電気の大切さありがたさを感じた。
薄暗い中で食事をしていると急に来客が現れた。「スイーツ、スイーツ」というのでなんか果物をくれるのかと思い扉を開けると「スイッチ、スイッチ」だった。そう、なんか電気工事が終わったらしく、まさにその日ナイスタイミングで電気の試験運用が始まったとのこと。電気のスイッチを入れてみると…
もう、めちゃめちゃ明るいのである。思わずみんなで拍手をして盛り上がることとなった。本当、電気はありがたいのである。
翌日、まだまだセゲの街でのんびりしたかったのだが、任地に戻らなけばいけないことがあったので、帰る手段を聞き込んだ。日本みたいに事前に予約なんてことはない。その時に何とかするのが一番手っ取り早い。大きな船が来るのはまだ先…、だから、船をもっている人を探してお願いするだけだ。聞き込むこと2時間「セゲの病院の船を使って送ってあげるって…」結局やっぱりそんなもんなのである。
いつも無計画なのだが、ソロモンでは必ず何とかなる。必ず誰かが助けてくれる。今まで、何とかならなかったことがない。ほんと素晴らしいところだ。
この船でムンダまで…
途中マロボラグーンの島々を横目にリアルジャングルクルーズをしながらの最高の帰路を味わっていた。だが、突如、外海に飛び出したとたん。波が壁のごとく立ちはだかったのである。言葉にならない恐怖がそこにあったことは伝えておこうと思う。
ただ、ソロモン人にすると「今日は穏やかだったね…」って…。本当凄すぎるのである。そして、無事何とか任地に戻ってきた。
さて、また違う島に出かけてみるとしよう。
「歩いてるだけ~」「座ってるだけ~」「立ってるだけ~」と謎の返答がほとんどだ。
だが、最近・・・
歩いてるだけ~座ってるだけ~立ってるだけ~理解できるようになった。
さて、今週はSeghe(セゲ)という街を訪れた。その旅の様子を紹介しようと思う。ただし、超大作になってしまった。お暇な方は続きをどうぞ・・・。
旅の目的はセゲで活動する隊員の家におじゃましつつ、帰省している生徒たちに会いにいくことだ。
セゲにも空港があるので、飛行機で一気に…、と思っていたのだが、どうやら、空港が工事のため閉鎖しているらしい。
飛行機は断念し、船を利用することにした。学生だったときに京都ー北海道など長距離船移動の経験は数知れずあるのだが、そんなに得意ではなかった。船では暇を持て余すだけではなく、船酔いの危険と常に隣り合わせ…、、、
ただ、そんなことは言ってられない、まぁ時間もふんだんにあるし異国の地での船移動を経験しておくのも悪くないかと思い、船の情報を集めた。
ギゾという街を出港し、隣町のノロを含め何か所か港を経由しながら最後は首都ホニアラまで24時間かけて向かう船がある。その船に乗船すると、火曜の8時ごろにノロを出港しその日の14時ごろにセゲに着くとのこと、半日で着くならさほど過酷でもない。よし、移動手段決定。火曜の14時頃に到着予定とセゲの隊員に伝えた。すると、「その船にギゾから知り合いが乗ってるから困ったことがあったら聞いてみて~」と名前、連絡先を教えてもらった。心強い。
月曜に準備を済ませ就寝。すると深夜2:00電話が鳴る。「船ノロに着いたよー。」
たまにある、超絶時間が早まるパターンのやつ…。
「いやいやいや、、、無理でしょ。」
そもそも、起き上がる気力もない。顔を洗う気になれない。そしてバスもない。
「はい。あきらめまーす。寝まーす。」
翌朝7時…、「船は行っちゃったし、どうしようかな~。」なんて考えていると、
再び電話が…、「船まだノロに停まってるよ~、9時か10時出港するらしいよ~。」
いろいろ訳がわからないが、船に乗れそうだ。ただ、慌てることはない。そう思った。きっと、出港は昼頃になるだろう。そんな予感がした。
食事をとり、水浴びをし、やるべきことを全てやって家を出た。10時ごろに港に到着すると、案の定停泊中の船「COSCO号」が…
無事に船の乗り込み、いつになるかもわからない出港を待った。ちなみに乗船口はこちら命懸けの乗船になる。
ちなみにこの船は日本製だ。
客席の様子はこちら「いつ頃出港かな~?」なんて無意味とはわかっていながらも他の乗客に聞くと「kolsap(コロサップ)」(意味:もうすぐ)と…、
このソロモン人がしょっちゅう使う「コロサップ」この言葉なかなかあなどれないのだ。幅が10分から5時間ぐらいまである。だから、結局わからない…。
ただし、この「コロサップ」超便利な側面もある。「いつだ?」と聞かれると、とりあえず「コロサップ」と答えておけばよい。
とりあえず、まだ大丈夫だろうと思い一度船を降り徒歩10分ぐらいのところにあるノロのマーケットまで買い物に行くことにした。お土産や食料などを買い込み再び船に向かって歩いていると…、、、船が動き出した。もう驚きというよりはとにかくダッシュ!!!だが、間に合わない。船は行ってしまった…。
「うそ~、結局乗れないの~、荷物置きっぱなしだけど…、」
いろんな「どうしよう。」が頭の中でぐるぐる回っていたのだが、船もぐるっと1周回って戻ってきた。どうやら、荷物を積むためにUターンしただけらしい…。ほっ・・・、
もう、本当にアナウンスぐらいして欲しいものである。
そして、船に乗り込みいよいよ出港。結局時刻は13:00過ぎ…。ただ、文句は言えない。だって、深夜からずっと待っている人もいるのに…
途中、きれいな海に感動しつつも予想通りきたのである。荒波が…
とにかく、寝るしかない。さっき飲んだココナッツを決して逆流させまいとこらえたのである。というより、「日本人情けないな~」と思われたくない一心で耐えた。
しかし、隣のソロモン人のおばちゃんも、向こうのソロモン人のお姉さんも、向かいのソロモン人のおじさんも、海に向かって「おえおえおえおえ…」
国籍関係なく酔うときは酔うのである。
そんなこんなで、いくつか港町を経由しながら目的地のセゲへ着いた。と思ったらセゲではなかった。
「セゲはいつだ。」
「次だ。次。コーーロッサップ。」
そして、次の港町、セゲに着いた。と思ったらセゲではなかった。
「セゲはいつだ。」
「次だ。次。コーーーーーーーロサップ。」
やっぱり信用ならない「コロサップ」…
そして、3度目の正直。
セゲに着いた。今度は本当に着いた。時刻すでに21:30。真っ暗。
何はともあれ無事に着いて良かった。
翌日はセゲの街をふらふら観光した。
セゲ空港オフィス滑走路は草原・・・やっぱり工事中だった。
そして、生徒探しをしようと思ったのだが、そういえば、生徒の家の場所どころか、村の名前も何も知らないのである。
ソロモンだから何とかなるかと思い。聞き込み開始。村人に聞き込むこと5人目生徒を知っている人に遭遇。結局そんなもんなのである。
「パトゥティバ」という村で、船でないと行けないらしい…。そして、港に行き「パトゥティバに行きたい。」と座って待っていると、「ちょっと待ってろ」と優しいソロモン人のおじさんが何とかしてくれるのである。知り合いの船をつかまえて乗せてくれるようお願いしてくれた。結局そんなもんなのである。
無事パトゥティバに到着。そこからは生徒を探すまでに苦労はいらない。あっという間に生徒と再会を果たすことができた。なんか、知っている顔に会うととてつもなく嬉しい気持ちになるのである。その後、村を案内してもらいつつ、近くに他にも生徒がいるとのことで結局3人の家庭訪問をすることができた。たくさん話をすること、両親とお会いすること、ソロモンの任地以外の村を見学することができたこと、なんかとっても充実した時間を過ごすことができた。
そして、たくさんのお土産を持たせてもらった。
船を…、お願いしようと思ったのだが、生徒たちがカヌーを出してくれた。
ただ、このカヌー…、何度か紹介したが、バランス感覚を研ぎ澄まさなくてはならない。転覆することもあるので、いつも濡れてはいけないものはカヌーに持ち込まないのだが、今回はそういう訳にはいかない。スマホもカメラも持っている。いつも以上に緊張感をもち、海へと繰り出した。
「スマホとカメラ水没…。」と思ったことが途中3回ぐらいあったが、何とか転覆することなく、もと来た島にたどり着いた。本当に良かった。生徒たちよありがとう。そして、やっぱりたくましいぞ!!
夕方セゲに再び戻った。
セゲは海もきれいでみんな穏やかで本当にとっても素晴らしいところだった。
しかし、生活の環境はムンダより大変であると感じた。その一番の原因は電気がないこと。夜は、懐中電灯の明かりだけで過ごすしかない。
料理も一苦労。
電子機器類の充電は昼間太陽光で充電した電気を使ってかろうじてすることができるらしいのだが、無駄使いはできない。
私の任地には比較的安定して電気が供給される。パソコンを使ってムービーを見たり、音楽を楽しむこともできる。電気の大切さありがたさを感じた。
薄暗い中で食事をしていると急に来客が現れた。「スイーツ、スイーツ」というのでなんか果物をくれるのかと思い扉を開けると「スイッチ、スイッチ」だった。そう、なんか電気工事が終わったらしく、まさにその日ナイスタイミングで電気の試験運用が始まったとのこと。電気のスイッチを入れてみると…
もう、めちゃめちゃ明るいのである。思わずみんなで拍手をして盛り上がることとなった。本当、電気はありがたいのである。
翌日、まだまだセゲの街でのんびりしたかったのだが、任地に戻らなけばいけないことがあったので、帰る手段を聞き込んだ。日本みたいに事前に予約なんてことはない。その時に何とかするのが一番手っ取り早い。大きな船が来るのはまだ先…、だから、船をもっている人を探してお願いするだけだ。聞き込むこと2時間「セゲの病院の船を使って送ってあげるって…」結局やっぱりそんなもんなのである。
いつも無計画なのだが、ソロモンでは必ず何とかなる。必ず誰かが助けてくれる。今まで、何とかならなかったことがない。ほんと素晴らしいところだ。
この船でムンダまで…
途中マロボラグーンの島々を横目にリアルジャングルクルーズをしながらの最高の帰路を味わっていた。だが、突如、外海に飛び出したとたん。波が壁のごとく立ちはだかったのである。言葉にならない恐怖がそこにあったことは伝えておこうと思う。
ただ、ソロモン人にすると「今日は穏やかだったね…」って…。本当凄すぎるのである。そして、無事何とか任地に戻ってきた。
さて、また違う島に出かけてみるとしよう。
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